お茶の選び方
Chapter.01 おいしいお茶ができるまで
お茶の作り方を知ると、なぜ様々な味や香りのお茶が生まれるのかが分かります。
もっといろんなお茶を飲みたくなる、もっとお茶が楽しくなる、そんなお茶づくりを紹介します。
荒茶製造工程
生葉搬入
摘まれた生葉は、新鮮なうちに工場へ運ばれ、厳しい検査のもとに格付け、等級分けされます。
蒸し
茶製造の最初の工程で、蒸気を当てて生葉の酸化作用を止めます。蒸し時間の長短により特徴のあるお茶ができます。
蒸し時間の違いで「浅蒸し」「深蒸し」「煎茶」などに分かれます。
冷却
蒸した茶葉の表面の水分を取り除きながら冷やします。冷却することで、葉緑素(緑色)が残ります。
葉打ち
冷却した生葉茶を振るいながら、さらに水分を蒸発させます。
粗揉(そじゅう)
茶葉に熱風を当てながら力を加え、茶葉の組織を柔らかくします。
揉捻(じゅうねん)
茶葉に圧力を加えて、水分を均一にしながら揉みます。
中揉(ちゅうじゅう)
さらに茶葉を揉みながら熱風で乾かします。
精揉(せいじゅう)
茶葉に熱と圧力を加えて、形を整えながら乾かします。
乾燥
揉んだ茶葉の水分を4~5%に乾燥させながら、荒茶本来の味と香りを引き出していきます。こうして出来たお茶を「荒茶」といいます。
仕上げ工程
篩分け(ふるいわけ)
茶葉を篩機、風選機等にかけ大小と重軽に分けながら、粉や茎等を取り除き、形を整えていきます。取り除かれた粉は粉茶に、茎は茎茶になります。
乾燥 火入れ
仕分けしたものを個別に乾燥(火入れ)すると同時に、香りや味を引き出します。
火入れの時間の違いで生茶葉の香りから強い火香まで香りのバランスが変わります。
合組
個別に火入れした大小・軽重の葉を均一に混ぜ合わせます。この工程で出来たお茶を「仕上げ茶」と言います。
パック詰め
仕上げられたお茶は、防湿、遮光性に優れた袋に詰められ、真空パックされていきます。
梱包・出荷
お客様のご注文にあわせて、荷造り梱包され、工場から直接出荷されます。